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第6回 デジタルシフトは企業・個人を新しい世界へ誘う

 「デジタルシフト成功への道」として連載してきましたが、今回が最終回です。今まで、第1回目ではデジタルシフトとは何か、第2回目では経営者はどうしていくべきなのか、そして第3回目ではデジタル変革の推進体制はどのようにつくるのかをお話させていだきました。ここまでがデジタルシフトを実践する上で準備段階にあたります。そして、第4回目では変革は業務改革から始めることが大切であり、第5回目ではシステムを構築するときには社内外のリソースを上手く活用していくマネージメントが大切であることをお話させていただきました。最終回では、「デジタルシフトは企業・個人を新しい世界へ誘う」としてお話を進めさせていただきます。

パンデミックによるデジタルシフトの加速

 2020年4月上旬現在、新型ウィルスが世界中に蔓延しパンデミック(感染爆発)を引き起こしています。人々は感染対策として手洗い、マスクなどによる生活習慣を改善しました。その後、不要不急な外出を控えるため在宅ワークなど行動変容が起き始めています。同時に、経済対策としてG7が協調しての大型金融緩和がなされ、日本は遅れ気味ではありますが各国が緊急経済対策を実施しはじめました。企業も生き残りををかけて事業や働き方を転換させはじめています。この時期が半年なのか1年なのかはわかりませんが、新薬やワクチンが開発されるまでは続くこととなるでしょう。この期間は私たちは、新型ウィルスとともに生きる時代を過ごすこととなり、私たちの今までの価値観を大きく変えていくことになるでしょう。

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 パンデミックは、私たちの仕事・生活を大きく変えつつあり、デジタルシフトを加速させています。不要不急な外出を控え、在宅ワーク・在宅学習を推奨されるようになり、人々はリモートワーク、リモート学習を実際に始めています。今後この流れは益々加速していくでしょう。仮に1年間この生活が続くとしたらば、私たちの価値観は大きく変容し、デジタルシフトが大きく進んでいくことは誰しも想像できるのではないかと思います。そして、パンデミック終息後には、全く新しい価値観に変わっていくことでしょう。

パンデミック終息後の新しい価値観

 パンデミック終息後には、一体どのような価値観に変容しているのでしょうか?私は、それは特殊なものでは無いと考えています。パンデミックは、デジタルシフトを加速させているだけであり、それは予測できるものであると考えています。デジタル変革がもたらす5つの行動変化がおきると思います。

     ~ デジタル変革がもたらす行動変化 ~
        1) 共創ビジネスへの変革
        2) 生産性向上の加速
        3) 人材価値の転換
        4) リモートワークの浸透
        5) 持続的社会への進化

これらデジタルシフト変革がもたらす行動変革は、現在、予測を大きく超えるスピードで私たちに求められています。

パンデミックにデジタルシフトで立ち向かう

 時代の変化、そしてそれを加速するパンデミックに、私たちはデジタルシフトで立ち向かっていかなくてはいけません。医療関係者、研究者の方々は治療、新薬・ワクチンの開発で新型ウィルスに立ち向かってくれています。ライフライン(流通、交通、公共)を支えてくれている方々は、細心の注意を払い人々の生活を支えてくれています。私を含め一般の企業にお勤めの方々も在宅ワークなどにより不要不急な外出を避け感染を広げないようにしています。しかし、それも長く続けることはできません。ならば、それに立ち向かっていくためには、仕事・生活を日常化していくしかなく、デジタルを活用し、今までの仕事・生活を変えていくことが必要とされます。医療分野ではデジタルを活用した遠隔医療を普及させ、具体的な話は「デジタルシフト成功への道」を再度読み直していただければ、これからの行動のヒントにしていただけると思います。

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デジタルシフトは企業・個人を新しい世界へ誘う

 デジタルシフトは時代の流れであり、今、その流れは予想を超える速さで私たちに迫ってきています。今はとても大きな変化に感じるかもしれませんが、企業も個人も前向きにデジタルシフトを進めていっていただきたいと思います。その先には、まだ人類が経験したことのなり新しい世界が広がっています。時間や距離を超えてコミュニケーションははかれるようになり、国境、業界・企業・組織の壁を超えて新しい創造が行われるようになるでしょう。そこに至るためには企業も個人も変革が求められてきます。企業は事業を変え、組織を変え、ルールを変えてく必要が生まれてくるでしょう。個人は、新しいことを積極的に学び、自立した仕事の仕方を求めれるようになるでしょう。デジタルシフトという新しい挑戦を、企業も個人も努力を重ねることで、新しい世界に到達できると同時に、企業も個人もそれ以上にその挑戦が自らを成長させることになるでしょう。

おわりに

 「デジタルシフト成功への道」として6回に渡り連載してまいりました。私たちはこれからも、皆様へのデジタルシフトのご支援、情報発信を続けてまいります。最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。

(おわり)

★過去の記事
第1回  迫りくるデジタルシフトの波
第2回  デジタルシフトを成功に導く経営者の決意とは?
第3回  失敗しないデジタル推進体制のつくり方とは?
第4回 デジタルシフトは業務改革から始める
第5回 デジタルシフトの成功を左右するITマネージメント

鈴木 康弘(Yasuhiro Suzuki)
1987年富士通に入社。SEとしてシステム開発・顧客サポートに従事。96年ソフトバンクに移り、営業、新規事業企画に携わる。99年ネット書籍販売会社、イー・ショッピング・ブックス(現セブンネットショッピング)を設立し、代表取締役社長就任。2006年セブン&アイHLDGS.グループ傘下に入る。14年セブン&アイHLDGS.執行役員CIO就任。 グループオムニチャネル戦略のリーダーを務める。15年同社取締役執行役員CIO就任。16年同社を退社し、17年デジタルシフトウェーブを設立。同社代表取締役社長に就任。デジタルシフトを目指す企業の支援を実施している。SBIホールディングス社外役員、日本オムニチャネル協会 会長、学校法人電子学園 情報経営イノベーション専門職大学 客員教授を兼任。
著書: 「アマゾンエフェクト! ―「究極の顧客戦略」に日本企業はどう立ち向かうか」 (プレジデント社) 

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